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希みが丘クリニック
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2017年11月26日 [心療内科・精神科]

うつ病薬の副作用で躁うつ病になる

 日頃うつ病患者さんの治療をすることも少なくありませんが、抗うつ薬(うつ病の治療薬)はやはり副作用に注意する必要があります。 抗うつ薬は意欲や活動性を高めることを目的としていますが、予想通りの効果がなく、過剰で異常な活動性(過活動)が出現したり、気分が不自然に高揚したりします。つまり、うつの逆で「躁状態」になってしまうことがあります。副作用で躁うつ病になってしまいます。

 躁うつ病(双極性障害)の診断については、現在過剰診断か過少診断かで精神科医でも意見が統一されていません。躁うつ病は統合失調症、てんかんと同じく精神病に分類されます。仕事、就職、結婚等で相当な障害となります。それで僕は安易に躁うつ病と診断しないことにしています。

  「双極性障害の診断・治療は難しく専門医にしかできない。、診断を見逃がしている。」などと言う自称専門医もいますが、中には抗うつ薬の副作用で躁状態になっていることに気づかない人もいます。 自分が処方した抗うつ薬の副作用で、うつ病患者さんを躁うつ病にしているのに、自分が早期に診断し治療したと自慢している精神科医もいます。 その他にも抗うつ薬はある程度の確率で副作用が出現します。 双極性障害と診断された方は副作用かどうか注意してください。 


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