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希みが丘クリニック
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2017年11月26日 [心療内科・精神科]

院長禁酒中U

2011年11月発表したブログの第二弾です。

 

当院ではアルコール依存症の治療は実施していませんが、実は自分自身が相当の大酒飲みです。しかしこのままでは働けなくなると思い平成23年6月10日より禁酒しています。本当はそろそろ仕事は半分程度にして、毎日飲んだくれの生活をすることを計画していたのですが、幸か不幸かこれから10年位まじめに働く必要が出てきたのです。細く長く生きるため、それまでは毎日ビール500mlを6本、休日は朝から飲酒し8本以上飲んでいたのを健康のため禁酒したのです。

 

禁酒する前も開業以来10年以上一日たりとも休んでいませんでしたが、遺伝的に心筋梗塞や認知症になる可能性が高く(両親がその病気です)予防する必要があったわけです。禁酒すると1ヶ月もしないうちに、血圧・血糖値・中性脂肪の値が下がり、不眠が改善し、意欲も出てきました、さらに慢性の下痢も改善しました。自然とダイエットにもなり現在では-15kgでメタボ解消、心身ともに良い事ばかりです。こうなると飲酒して元に戻るのが恐ろしくなり禁酒が継続できています。精神科の医者は自分のことはあまり理解していないが、他人のこと・患者さんのことはよくわかるというタイプの人が多いように思います。自分に甘く他人には厳しいのです。僕も患者さんに禁酒を指示しておきながら自分は大酒飲んでいたわけです。

 

大量のアルコール摂取は身体的疾患の原因になるだけでなく、精神的にも悪影響を与えます。うつ病で休職中の方が生活が乱れ朝から飲酒しているようでは復職できません。アルコールの害でいくら休職して治療してもうつ病は治りません。アルコールはうつ病、不眠、痴呆の発病原因にもなったりします。

 

しかし、これでアルコール依存症が治癒したわけではありません。ちょっとしたきっかけで再飲酒する可能性が高いです、一時的にアルコールから離れているに過ぎないのです。

 

自分でも一回でも飲酒したら,禁酒は終わりだと思っていましたが、昨年の11月友人の結婚式に出席し飲酒しましたがその後も禁酒が継続できています。さらに12月忘年会でも飲みましたがその後正月も一滴も飲んでおらず禁酒できています。治癒しないと思っていたアルコール依存症が今のところ経過良好です。アルコール依存者にとって禁酒より困難な、必要な時だけ飲酒するという状態、節酒・機会飲酒が達成できているわけです。



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