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希みが丘クリニック
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2018年02月11日 [心療内科・精神科]

冬季うつ病?

 「冬季うつ病」はたびたびマスコミで取り上げられますが実はその存在自体疑問があります。

 患者さんからもたびたび質問されたりしますが、当方からのコメントは曖昧となってしまいます。精神科では他科と比較して進歩・発展が乏しく、大学病院の教授等による「造語」が目立ちます。本来は何も変化ないのに、冬季うつ病とか、燃え尽き症候群、出社拒否症候群、五月病、空の巣症候群、リスカット症候群、社会不適応症候群、私は悪くない症候群、青い鳥症候群等例を挙げればきりががありません。

 なぜ無意味な造語が繰り返されるか、それは造語した本人の利益になるからです。教授になれる、マスコミに取り上げられる、出版すれば印税が入る等でどうでもいい理由です。その病名が正当か検証されていません。

 冬季うつ病は国際疾病分類ICD-10で「反復性うつ病性障害」として正式な精神疾患として認定されていますが、他はでたらめです。

 実際は寒い1月、2月は精神科医療機関は一番患者数が少なく、売り上げも減少します。内科・小児科がインフルエンザで一年で一番忙しいのとは逆になります。

 当方の臨床経験によると季節性というより、個人間で調子が悪くなる時期があります。木の芽時が調子が悪い人、4月に調子が悪くなる人、5月に調子が悪くなる人、梅雨時に調子が悪くなる人、夏の猛暑時期に調子が悪くなる人、9月夏バテで調子が悪くなる人、台風シーズンに調子が悪くなる人等、つまり一年中で季節による差はありません。

 精神科領域ではこのような現象「造語」は今後も多発しますので、まず疑ってください。

 



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