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2017年12月30日 [心療内科・精神科]
 不登校・引きこもりにも良い点があると言うと、何を馬鹿なと思われます。

 不登校から始まり、成人しても引きこもりという人も多いです。その方たちのご両親は自分が年取った時や亡くなった時のことがとても心配です。教育機関・行政等も大きな問題として対応しています、もちろん精神科医療機関も同様です。

 100%の善悪、正邪は存在しません。それで不登校・引きこもりのプラスの面を精神科医として考えています。

 無理に登校させたり、自宅から引き出したらどうなるか、精神疾患になってしまいます。

 不登校・引きこもりの人はすでに適応障害等の精神疾患になっている場合もありますが、病気ではないケースもあります。

 無理な、ストレスの大きな対応をとると、適応障害を発病したり、うつ病、躁うつ病(双極性障害)、統合失調症と病気がさらに重症化します。つまり不登校・引きこもりは発病・重症化を防いでいます。

 しかし、精神疾患を発病・重症化しないために、一生涯引きこもるというのもナンセンスです。それでどの程度負荷をかけるか、日々考えています。

2017年12月28日 [心療内科・精神科]
 ある患者さんによると、10年以上普通に処方されていたデパス(精神安定剤、現在も日本で一番処方されている薬)が、3mg/日処方ができなくなり1.5mg/日までに制限されたとのことでした。医療機関では今まで通り3mg/日処方されたのですが、調剤薬局から断られたそうです。

 そこでデパスの添付文書で確認すると、確かに高齢者は1.5mg/日までと書かれていました、昨年に改訂されたみたいです。その患者さんは65歳でした。

 それで高齢者とは何歳からかと調べると、医学部の教科書には65歳以上を老年期と定義していましたが、高齢者の分類はいくつかあり、はっきりしないようです。結局統一された 基準はなく、高齢運転者標識では70歳以上、行政上の区分として後期高齢者医療制度では65歳以上75歳未満を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者、WHO(世界保健 機関)では65歳以上となっていました。

 デパスの添付文書には高齢者としか書いていません。患者さんもそれで安定し、今まで通り3mg/日処方するのは医師による裁量の範囲内と考えます。

 デパスはベストセラーの安定剤ですから逆にマスコミ等で一番批判されています。精神科医で処方しない人もいます。

 僕はその患者さんに今まで通り3mg/日処方しました。今どきの65歳の方は大きな持病がなけれは元気で、就労も十分可能です。

 本人の健康状態と必要性を考慮して処方するのは当然です。


2017年12月25日 [心療内科・精神科]
 うつ病とアルコール依存症は浅からぬ関係があります、合併していれば難治例のケースになります。

 @うつ病を発病し、その苦痛感を和らげるためにアルコールに依存してしまう場合。
 A元々アルコール依存症で、それが長期化しうつ状態となった場合。

 アルコールの脳に対する悪影響で、うつ病・うつ状態がなかなか改善しません、休職しても昼間から飲酒する方は復職できません。

 A場合はその方の人格面にも問題があり、さらにアルコールによる脳のダメージがすでにありますので、なお一層治りません。入院治療が必要となります。しかし、患者さんに病識(自分が病気であることの自覚)がない場合が多く、入院治療もうまくいきません。

 時々患者さんから「精神薬を飲むと認知症になるか。」と質問されますが、いつも否定しています。もし統計的にも正しく、そのような重大な副作用が判明すれば、その薬は発売中止になります。

 しかし、アルコール性痴呆という病名は以前より知られています。

2017年12月23日 [心療内科・精神科]
 本日、平成29年12月23日は祝日です、当院も休診日です。

 しかし、当院は月曜日から金曜日までフルタイムで働き、土曜日しか受診できない患者さんが多いです。それで土曜日を休診とすることは困難です。次の週の土曜日にずらすことも難しいです、土曜日は午前・午後ともかなり混雑しており予約できず対応困難となります。

 心療内科・精神科では少しでも待ち行列ができると1時間以上の待ち時間となってしまいます。この待ち時間はフルタイムで働いている患者さんにとっては許容できないと考え、実は土曜日の祝日は以前より再診の患者さんに限り、完全予約制で診察していました。僕自身が待つことがとても苦手で待ち時間ゼロを目標としています。

 本日も午前中の3時間だけ診察しました。20人以上の患者さんが受診されました。それでも待ち時間ゼロでした。

 それで今はのんびりしています。

2017年12月21日 [心療内科・精神科]
 当院でも休職中で、復職を目指して努力されている患者さんが多いです。

 以前はその判断を主治医に丸投げするケースが多かったのですが、最近は人事や産業医等会社側で判断するというのが増えた印象です。それは、良いことですが何か裏の本音がある場合があります。

 精神疾患となり休職者が増加し、復職しても再休職する人が多いため、会社側も慎重になっているとも言えます。しかし、開業以来17年の経過を見ると、本音では患者さんが自己都合で退職するのを期待している場合があります。これを「復職妨害」と当方が命名しました。

 「薬を飲んでいては復職は認められない。」 「通院中ならばまだ治っていないから、まだ復職できない。」と会社側が言う場合は要注意です。その他主治医の診断書にやたら注文を付けたり、駄目だしする会社もあります。

 精神疾患が治癒してからでないと復職できないというのは大きな誤解です。背景には、一部のうつ病治療専門医と称する精神科医の責任があると思います。

 


2017年12月18日 [心療内科・精神科]
 精神科・心療内科に通院中の患者さんが症状が悪化し、入院治療が必要になる時があります。どういう状況の場合か説明します。

 @自傷他害の可能性がある時  他人や家族を傷つけたり、自殺の可能性があると判断された場合です。
 
 A食事が食べられなくなった時  食事がほとんど入らず、体重もどんどん減少し、身体的にも衰弱している場合です。

 B幻聴・被害妄想が出現してさらに悪化している時  幻聴・被害妄想ますます激しくなり統合失調症を発病する可能性がある場合です。

 C家族が限界に達した時  患者さんの世話をしている家族がその負担に耐えられなくなり、生活が破たんする場合です。

 D極端に不潔となった時  一日中寝ていて、入浴もしない、着替えもしない、歯磨きもしないなどで著しく不潔になった場合です。

 その他いろいろあるかと思いますが、最終的には精神科病院の外来担当医が決めることになります。医療保護入院という、強制的な入院も可能です。家族の同意に基ずく入院です。患者さんの意思による入院は任意入院といいます。患者さんが未成年の場合は両親の同意が必要となります。

 適切なタイミングで入院治療を受けることが大切です。  

2017年12月16日 [心療内科・精神科]
 対人関係での悩み・ストレスがたまり受診される方かが多いです。

 職場での対人関係、親子関係、男女関係、夫婦関係で悩み心身共に症状が出現し当院を受診します。多くの方は薬物療法、カウンセリング等で改善します。しかし、難治例でなかなか改善しない方もいます。正確なデータは取っていませんがそういう方は@攻撃性A被害感情が目立ちます。

 そういう方は親や配偶者、子供、会社関係者の批判・悪口を繰り返します、周囲が皆敵ばかりというパターンです。それでいて自分は悲劇のヒロインです。攻撃性と被害感情がこびりついている感じです。

 最近も、ある患者さんが退職直後当院を受診し、さんざん前の勤務先と母親の悪口を繰り返しました。それで「一生自分が働けないという診断書を書いて欲しい」と要求します、診察時にスマホを使用したりもします。その内容の診断書は書けないと断り、診断名を説明すると納得せず立腹し、「傷つけられた。」と発言し帰りました。攻撃性と被害感情が目立つ方でした。
 
 何かあるなと思いましたら、案の定検索サイトのコメントで誹謗中傷されました。

 このようにしてその方は、対人関係が今までずっとうまくいかなかったと考えます。

 残念な結果です。僕もほっこりした生活を希望していますが現実は難しいようです。

 




2017年12月14日 [心療内科・精神科]
 現在元横綱日馬富士による傷害事件に対する、貴乃花親方の対応が連日マスコミで報道されています。

 貴乃花親方が日本相撲協会と対立しているとして、マスコミ側も二つに分かれ親方を批判する報道、逆にむしろ援護する報道に分裂しているようです。精神科医としては実は興味がある状況です。貴乃花の親方の言動は日本相撲協会改革を真に実施する上で必要なものと僕個人としては考えます。

 マスコミもいい加減で、少し前は朝青龍事件や八百長事件で日本相撲協会を徹底的に批判しながら、今回は逆に貴乃花親方を攻撃しています。いつの間にか貴乃花親方が悪者になっている印象です。

 精神科医として貴乃花親方の言動に関心があるのは、親方の並外れた頑固、こだわり、自分の主義主張を貫く態度です、軽度発達障害の成功例です。現役時代より八百長相撲を嫌い、ガチンコ横綱と呼ばれています、当然部屋の弟子に対しても同様の指導をしていると思います。相撲協会の調査報告では内部調査となり信用できず、警察・司法に判断をゆだねたと思います。

 マスコミは企業や政治家に問題が起きるといつも内部調査では信用できず、外部の第三者委員会で調査しろと主張しますが今回は真逆の立場です。やっぱりいい加減ですね、しかしそれは普通の人ということになります。普通の人はある意味いい加減で、その時の雰囲気でコロコロ言動が変わるものです、小池都知事バッシングもその例です。

 僕は個人的に貴乃花親方の現役時代からのファンですから親方寄りの発言になっています。世界の有名人、政治家も精神科医として論評したいところですがそれはリスクが大きいので控えます。

 「少し変わった人」が社会を動かす というのは実は当方が、5年くらい前に投稿したブログです。ブログを移転したのではっきりした時期は不明ですが、このブログでも残っています。http://www.nozomigaoka.com/businessblog/71_2017-11-26_10-20-00.html 時間があればこちらもご覧ください。



 

2017年12月09日 [心療内科・精神科]
 平成29年12月7日のマスコミ報道でもありましたが、万引きを繰り返す夫婦が逮捕されました、これで3回目とのことです。夫が医師でしたので驚きました。

 生活苦から万引き・窃盗を繰り返す人は古今東西ずっと存在します。しかし、盗む合理的な理由に乏しく、繰り返す人もいます。精神科では正式な精神疾患として考えられています。国際疾病分類ICD-10、アメリカ精神医学会DSM-5でも窃盗癖、窃盗症、病的窃盗として定義されています。

 精神科医ではいつもの通り疾病分類で意見の統一がされていないようですが、これは依存症です。当方ブログの「依存しやすい脳」で説明したのと同じカテゴリーに入ると思います。窃盗・万引きによる快感、現実的な利益もあるかと思います。しかし、それが非合法・非道徳的であることを理解していながらその衝動をコントロールできなかったわけです。

 夫婦二人とも高学歴で、知能も高いと思います。しかし、診断がつけられない程度の軽度の発達障害があると推測されます。

 知能水準が高ければ、発達障害由来の衝動性をコントロールできる可能性はあると思います。

 二人は真摯に反省し出直してください。

 当方も軽度の発達障害で今までいろいろ依存し、少し変わった人生です。今はアルコール依存ですが幸い、合法なので事件にはなっていません。しかし、本質はその夫婦と同様です。

2017年12月07日 [心療内科・精神科]
 心療内科・精神科のクリニックが一般化し、以前のように受診に抵抗感を持つことが少なくなりました。これは精神科医と患者さんの長年の努力の結果とも思います。

 しかし、まだ偏見を持っている方もおり、家族から通院を止められる場合もあります。それはまだ理解できるのですが、実は医師の中にも偏見を持っている場合があります。

 当院通院中の患者さんが、他の病気、症状で他科受診する場合も少なくありません。それで診察中他科受診の結果はどうでしたかとたずねると、少しがっかりした印象で「結局何も検査してもらえませんでした、精神科の先生に相談してくださいと言われました。」と返答する場合があります。

 患者さんは精神症状だけでなく、当然身体疾患による症状も出現するわけですから他科の医師の診察を希望します。ところがこのようにすべて精神症状と判断すされると重大な身体疾患を見落とすことにもつながります。

 医師としてやってはいけないと知りつつ、患者さんの身体的な症状は把握していますので、当院受診中であることを申告しないで他科受診するようにとアドバイスすることもあります。

 精神薬は危険というイメージが先行していますが、実は他科で処方される薬との飲み合わせはほとんど問題ありません。

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