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希みが丘クリニック
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2017年11月26日 [心療内科・精神科]

病気自慢療法

 日頃、毎日患者さんの治療をするにあたり、必要以上に悲観したり、絶望したり、被害的になったり、自虐的になったりしてなかなか改善しない患者さんも少なくありません。本当はもっと働けるのに、活動できるのに自分から悲劇のヒロインのようになっている人もいます。それで病気とうまく付き合いながら、それでも日常生活、仕事等十分できることを理解してもらうため、当院では病気自慢療法を実施しています。 

 客観的に日常生活・仕事が困難な患者さんには実施しません。やればできるというレベルの患者さんに実施します。 私は心身ともに病気だらけです。身体疾患としては脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、糖尿病、高血圧、高脂血症があり治癒する見込みはありません。死ぬまで付き合う必要があります。精神疾患としてはパニック障害、不眠症、アルコール依存症、軽度発達障害があります。 

 実際自宅とクリニックの往復だけで、外出したり、買い物したり、趣味を楽しんだりできない状態です。開業前は毎週釣りに行っていましたが今はできません。 それでも平成13年3月開業以来、自己都合や病気で休診したことはありません。厚生労働省の命令により、精神保健指定医の更新講習会に出席した時だけ休診しました。当方満身創痍ですが仕事はきちんとやっています。 

 患者さんに当方が満身創痍であることを必要性に応じて話しています。これで患者さんの自己評価・認知を正しく、常識的に修正できることを期待しています。結果として、患者さんが自分自身の甘えに気づく人、反発する人、無視する人等に分かれます。これも患者さんの回復力を反映していると思います。 

 もちろん本当に症状が安定せず、仕事や日常生活に問題がある患者さんには実施しません。つまり軽症例、比較的安定している状態の患者さんが対象です。 認知行動療法でうつ病が治癒するという考えには反対しています。うつ病患者の悲観的考えはある意味妥当です。
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