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希みが丘クリニック
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2017年11月26日 [心療内科・精神科]

社会不安障害

 社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)について説明します。

 

  大勢の前でスピーチをするのが苦手で不安を感じる、初対面の人に挨拶をするのが恥ずかしい、などは日常誰もが経験することです。ところが、このような状況を恐れるあまり、その状況を避けようとして学校や会社に行けないほどである、日常生活に支障を来たすようになると、これは病的な状態です。これを「社会不安障害」といいます。社会不安障害は決して特別な病気ではなく7〜8に1人がこの病気で苦しんでいるといわれています。 

 

 具体的には、人前で食事ができない、人前で話をするのが苦手、人前で文字をかけない、人々の注目を浴びるのがこわい、偉い人の相手をするのが苦手などです。

 

 恐怖や不安により身体にさまざまな症状が現れます。動悸、手足がふるえる、顔が赤くなる、汗をかく、頭が真っ白になる、声がふるえる、声がでない、尿が近い・でない、口が渇く、息苦しくなる、吐き気がする、めまいがするなどです。

 

 発症の詳しいことはまだ解明されていませんが、幸い薬物療法が効果的です。うつ病の薬を使用することもありますが、それより軽い、副作用の少ない精神安定剤だけでも十分効果があります。一日に服薬する薬の量もうつ病の方よりも少ない場合が多いです。



  当院では初診時は予約制となっています、電話で症状や性別、年齢等を確認しますがその時大体診断がつきます。社会不安障害の方かなと思うとこちらも安心します。社会不安障害の方はなぜか人柄が温厚で、精神科医にとっても逆に話しやすい方が多いのです。

 

 少量の薬物療法で効果が期待できますから、我慢しないで受診することをおすすめします。

 

 



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