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2017年11月26日 [心療内科・精神科]

薬の副作用、症状?

  毎日の診察現場において、睡眠剤、精神安定剤、抗うつ薬等の処方をしています。意外かも知れませんが睡眠剤、精神安定剤は眠気以外の副作用はあまりなく安全性は高く効果もすぐに出ますので使いやすい薬剤です。しかし、それが非合法の組織・団体により収益源として利用されており、あたかも「精神薬=危険な薬」というニュアンスでのマスコミ報道が続いているのが残念です。

 

 抗うつ薬は、副作用の出現する可能性もあり、患者さんの体質に合わない場合も少なくありません。従来の抗うつ薬と比較して副作用が少ないということで「SSRI」という、うつ病の薬が登場し現在では第一選択薬として一番使用頻度が高いのですが、やはり問題点もあるようです。発売当初期待されたような完全な薬ではありません。インフルエンザのタミフルが十代の患者さんには使用しにくいのと同じ理由で、SSRI は24歳以下の患者さんに対しては厳重注意が必要となっています。希死念慮(自殺願望)、自殺企図、衝動性、攻撃性、イライラ、不安・焦燥感、頭痛、しびれ、ふらつき等が強化される可能性があるとの事です。もちろんこれらの副作用はその他の抗うつ薬にも認められます。

 

 ところが、これらのSSRIの副作用とされている症状はすべてうつ病の症状でもあり、その鑑別は実際困難な場合も少なくありません。知的レベルの比較的高い患者さんは、インターネット等で副作用について徹底的に調べたりします。その結果自分の症状は薬の副作用だったとの結論に達し、すごい剣幕で担当医を攻撃したりします。明らかに副作用ではなく、うつ病の症状と判断できる場合でも、興奮状態であればいくら誠実に説明しても無駄となります、聞く耳を持たない状況となっているわけですから。もちろん少し時間をおいて次に受診した時にはいつもの素直な患者さんに戻っていますが。

 

 最近内科の先生方も気軽に「SSRI」等のうつ病の薬を手軽に処方されているケースも多いようですが、うつ病はその症状の重大性、今後の生活に与える影響、その他の精神疾患との鑑別、抗うつ薬の副作用等を考えますと、やはり専門の精神科医に御紹介いただくのが良いかと思います。

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