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2017年11月25日 [心療内科・精神科]

普通の人が一番

  昨今個性の尊重、個性を.のばす、only oneなどと個性がもてはやされ、いかにして個性的な人間になるかが大切であるというのが定説となっています。しかし、日常の診療を通して感じることはむしろ「普通・平凡」というのを本来目標とすべきではないかと思っています。

 

  「普通の人」というのは褒め言葉であり、それ自体大切なことです。普通になる方が難しく、普通になるためには才能が必要であり、そのことに苦労している人がいかに多いことか。ロボットのテクノロジーが進歩し、いかに人間に近づいたとしても、英語の達人・将棋や囲碁の名人・運動能力にすぐれたロボットが作られるようになったとしても、普通の人を再現する事はいかに困難な事であるか。普段、人格者・立派な人として評価されているような人も視点を変えれば普通になれず、それはやはり少し「変わった人」ということになります。もちろん良い意味で少し変わった人が世の中や時代を変革していく原動力となります、小泉首相もその部類ではないでしょうか。犯罪を犯す人、暴力行為・自傷行為・自殺未遂をくり返す人、借金・浪費で家族に大迷惑をかける人などももちろん普通の人ではありません。

   

 精神科医・カウンセラー・心理学関係者等は具体的な数字では表現できませんが、残念ながら少し変わった人が俗世間よりかなり多いかと思われます。そういう道を目指した動機として普通ではなかったからという人が多いからではないかと推測しています。普通の人は適度に感動したり、悩んだり、我慢したり、自己主張したり、怠けたり、悪い事などもできる人です。

 

 では普通の人になれない人はどうしたら良いか、それは個人個人で状況も異なり簡単ではないのですが、例えば少し目標設定を低く・狭くするとか、良い意味での変わり者になることを目指すというのはどうでしょうか。感情、怒り、気分等をうまくコントロールするなどは小手先の対策のような気がします。今回は偉そうなことを書きましたが私自身が「普通になれない人」という自覚は十分あります。実際今でも子育てにほとんど参加せず、地域社会にも溶け込めず、同業者との付き合いはしない、同窓会も欠席するなどごく限られた世界でしか生きられないのです。

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