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2017年11月26日 [心療内科・精神科]

佐世保銃乱射事件

 連日長崎県佐世保市のスポーツクラブでの銃乱射事件のマスコミ報道が続いています。その範囲の中での判断ですが、犯人はかつての池田小学校事件の犯人と同じ診断がつけられると思います。幻覚妄想状態が著明で、それに支配されての行動とは思えません。また、銃を乱射して人を殺さなければならない状況であったとも思えません。つまり普通の常識では納得いく理由がないことになります、やっぱり今回の犯行も人格障害者によるものと判断します。

 

 人格障害者は馬鹿ではありませんので、銃を所持保有する際のチェックとして実施される精神科医の診察などは楽々パスします。テレビでもある精神科医が短期間の診察では診断できないと発言していましたが全く同感です。精神科医も依頼があれば診断書を書かないわけにはいかないため仕方なく書きますが、それは人格障害者の場合ほとんど信用できないものです。地域住民は以前よりその犯人の異常性に気づいていたのですが、長崎県警の対応はそうした住民の声を無視したのと同じです。

 長崎県警は現在死亡しなかった別の被害者に対する殺人未遂の捜査をしているとのことですが、そんなあまり意味のない捜査・努力は中止して欲しいですね。警察の言い訳、自己弁護のためにやっている感じがします。

 

 このような凶悪犯罪を犯す人格障害者は、古今東西を問わず一定の割合で出現します。(しかし、全ての人格障害者が犯罪を犯すわけでは決してありません)もちろん国や時代によって殺人事件・強盗・窃盗・強姦などの頻度は大きく変化しますので、犯罪は環境要因が大きいのも事実と思いますが、その中でも意味不明・理解困難な事件は大体一定していると思います、つまり環境要因では説明がつかないケースです。この場合遺伝的関与が大きいということです、このことはほとんど報道もされませんし、精神科医も口ごもっていることと考えます。

 

 銃器の所持に関しては、このような人格障害者が一定の割合で存在することを前提に、法的にも万全の対応策を考えて欲しいものです。

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