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希みが丘クリニック
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2018年06月07日 [心療内科・精神科]

無理して登校しないこと

 当院では大人の患者さんが中心ですが、不登校を主訴に受診される小中高生も少なくありません。

 同伴する親御さんにとっては、元通りきちんと登校できることを期待して受診されていると思います。当院でも再びきちんと登校できることを第一目標としてカウンセラー等も努力しています。順調に改善されれば問題ありませんが、残念ながらそれは少数派です。

 中には受診後さらに悪化して、希死念慮(自殺願望)や自傷行為(リストカットや大量服薬等)が目立つようになり入院治療が必要になる場合もあります。登校するように促すことを登校刺激と言いますが、それが逆効果になることがあります。自宅はやっぱり本人にとって一番の安住の地ですから。

 最悪のケースはうつ病、躁うつ病、統合失調症が発病したりします。こうなると不登校の問題ではなくなり、一生精神疾患を抱えて生きていくことになります。実際当院受診時は不登校のレベルでしたが、本人の希望で転院した患者さんで、入院先のやや偏りのある治療を受け逆に悪化し躁うつ病を発病し、その結果自殺未遂が頻発し精神障害者として入退院を繰り返している患者さんもいます。

 小学校・中学校は全員卒業できますし、高校も進級・卒業できなくても通信制・単位制の高校に転校したり、高卒認定試験を受験して高卒資格を取得することもできます。

 しかし、それでは根本的な解決策にならないと不満を持たれる親御さんもいます。確かにモラトリアムに過ぎず、時間稼ぎの側面もあります。

 大切なことはそのモラトリアムの期間に、将来のビジョンを親子、カウンセラー等と一緒に考えることです。
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