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2017年11月25日 [心療内科・精神科]

自殺防止

 本日付の新聞に平成17年の年間自殺者数が32552人であり、8年連続3万人を超えたとの報道がありました。正直に申し上げますと精神科医という職業柄、過去担当入院・外来患者さんの中5人自殺された方がいます。いずれの方も鮮明に記憶に残っておりますが当然のことながら詳細は申しあげられません。しかし、その何十倍の方を自殺から救えたと言う自負心はあります。外来初診時において自殺願望の有無を確認していますが、「消えてしまいたい」「事故か病気で死んだ方が良い」など消極的な例も含めれば何割かの患者さんが該当すると思われます。精神科病院の閉鎖病棟(病棟からの出入りが自由にできない)に入院中という条件でも自殺を防ぎきれない場合があり、自殺者数を激減させる事は困難と思います。

 

 精神疾患が原因、例えばうつ病、統合失調症(精神分裂病)、人格障害などでの自殺例も少なくないと思いますが、そうした病気がインフルエンザのように急に増えたり減ったりするとは想定しにくいので精神疾患以外の要件も重要と考えます。常識的ですが、経済的理由、個人的理由、社会的な背景などにも考慮した対策がとられれば交通事故死のように十分減らせる可能性はあると思います。精神科医という立場でありますが、自殺などの事故・様々な災害が起きた時「こころのケア」を最優先させることのないように願います、常識的に考えればそれ以外のもっと重要な現実的な対策があるはずです。

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